2013年07月26日

小さな山村の悲惨な事件

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【写真は産経ニュースWeb版から】

山口県の静かな山村で起きていた連続殺人事件。
重要参考人だった男が、山中で見つかり身柄を確保されたようです。
重要参考人と言われていましたが、おそらくは犯人であろうと、誰もが解っていました。
それだけに、早く身柄を確保しないと、残された村人は夜も眠れない状態だったと思います。

ひとまずは身柄が確保された事で、一安心した事でしょう。
しかし、小さな集落で起きたこの事件。
いろいろと考えさせられる事件だと思います。

小さな山間の村。
こんなところでこんな事件が起きるなんて、誰も想像できない事だと思います。
都会ならまだしも、のどかな小さな村。
住民誰もが知っている者同士。
言わば家族のような関係だったと思います。

しかし、だからこそ、人間関係がこじれてしまうと、後戻り出来ないくらいになってしまうのかも知れません。
報道によれば、この犯人と思われる人物は、村の中で孤立していたと言われています。
そして、村人と対立するようになってしまった。
孤立し対立してしまう事で、村人を憎み殺意まで呼び起こしてしまったのでしょうか?

この人物はいわゆる「村八分」となっていたと思われます。
どうしてここまでなってしまったのか?
こうなる前に、なんとか手だてはなかったのでしょうか?

この人物はこの村で産まれ育ち、一度村を出て都会で働いています。
そして親の面倒を見るために、村に戻って来ている。
故郷へ戻って来ているのです。
その人物がなぜ、こうなってしまったのか?

ここからはあくまでも私の想像です。
自分自身に置き換えて考えてみました。

都会に出て働く事で、自分の生まれ育った故郷の、良い面と悪い面、両方が解ったと思います。
これは実際に私も故郷を離れてみて、自分の故郷の良い面とそうでない面が解りました。
都会に出て働く事で、さらにそれは強くなっていく。
その上で、故郷へとUターンする。
故郷へと帰れば、周辺はお年寄りばかりです。

そんな中で、自分の故郷を愛すればこそ、変えて行かなくてはならない事が見えて来る。
おそらく村の中で、変えようと思っていろいろとやったのではないか。
しかし、ずっと村で暮らしている人からすれば、それはなかなか受け入れ難い事もある。
そこで意見の対立が発生する。

10年ほど前に、酒の席で村人と口論となり、この人物が刃物で刺されている。
この時点で修復不可能に近い状態になってしまっていると思う。
これも想像ですが、自分よりも目上の人にたてついたのかも知れません。
それは自分が都会で働いて得たノウハウや、知識を村で活かしたいと思っての事かも知れません。

村人の長老達からすれば、礼儀を知らぬ若造と映ったのではないか。
そしてこの人物も、年配者を立てず、自分の意見を押し通そうとしたのではないか。
よくありそうな話です。
あくまでも私の想像ですが、そんな気がしてなりません。

人はそれぞれ考えも違うし、違う環境に身を投じる事で、見方が変わって来る。
自分が得た知識やノウハウを、違う環境で活かしたいと思う事は良い事だと思う。
しかし、それには十分注意が必要だと思います。
周りの意見や考えに、十分配慮しながら進めないと、結局は対立を生んでしまう。
私も何度か経験があるし、そんな状況を目の当たりにして来ました。

自分の知識を活かしたいと言う気持ちは大切ですが、それをごり押ししては良い結果は生まない。
そして何よりも、自分の知識やノウハウを提供した事で、見返りを求めてはいけないと思う。
誰かに認めてもらいたい。感謝してもらいたい。
人はそんな気持ちを持っています。
しかし、その気持ちを捨て去って奉仕しないとダメだと思う。

「これだけやったのに・・・」「認めてくれても・・・」
そんな気持ちが起きると、結果的に不満が残る。
自分がやった事に見返りを求めてしまう事になる。
それが叶わないと、どんどん不満が強まり、相手に対して攻撃的になる。

人は皆弱いので、どうしても見返りを求めてしまうのだと思います。
私自身も弱い人間です。
いろいろと頑張れば頑張る程、「これだけやったのに・・・」という不満が出ようとする。
振り向いて人から「ありがとう」と言われる事を期待しようとする。

何のために頑張るのか?
誰かに認めてもらうため?
違うのは解っている。
でも、弱いから誰かに認めてもらいたい。

私も含め、戦後生まれの日本人は、自分の事を大切にするように教育されて育ちました。
もちろん自分を大切にするのは大事な事です。
しかし、まずは自分ではなく、自分の周りを大切にする事が基本だと思います。
自分を大事にするあまり、自分の事を認めてほしいと思う。
それが叶わないと、相手に不満を抱く。

あくまでも私の想像の話です。
でも、今回の事件の詳細が出てくれば来る程、そんな背景があるような気がしてなりません。
そして今回の事件が特別なのではなく、事件の火種はそこら中にある。
似たような事件が、どこで起きても不思議では無い。

私たちはもう一度原点に戻って、日本の教育を取り戻さなくてはいけないと思います。
家族とは何なのか?地域とは?故郷とは?国家とは?
何のために生きるのか?何が幸せなのか?
今の日本人は、進むべき道を見失い、彷徨いもがいている気がしてなりません。
私も含めて。

なんだかとっても、長い長いつぶやきになってしまいました。
こんな悲惨な事件が二度と起きて欲しくないと言う願いと裏腹に、どこででも起きうるという思いが交錯しました。
身柄確保された人物は、全ての事を話し、事件の解明に務めて欲しいと思います。
そして取り返しのつかない事件を起こしてしまった事を、十分に反省し、その罪の重さだけの罰を受けて欲しいと思う。
最後になりましたが、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、残された村人達の一日も早い心の回復を願います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 22:27 | Comment(0) | 私の思うこと
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