2011年09月06日

自然の中で生きる事

今回の台風は、私の住む所では何も被害も無く、「本当に台風来ているの?」というくらい、静かに通り過ぎて行った感がありました。
ところが同じ奈良県でも、南部の十津川村や大塔村等では、大規模な土砂災害が起きてしまいました。
奈良県は大きく分けて北部と南部では全く違う環境になります。
私の住む奈良北部は、奈良盆地で周辺に大きな山はありません。
しかし、南部に向かうと大きな山々が連なり、まさしく山岳地帯へと変ります。
同じ奈良県でありながら、全く違う自然環境へと変るのです。

先月遊びに行った川上村等も同様で、山と川の間に道が走っています。
そしてその僅かな間に集落があるのです。
今回の土砂災害は大事な道路を完全に塞いでしまいました。
テレビの映像で見る限り、復旧にはかなりの時間がかかるものと思われます。

完全に孤立してしまった村へは、ヘリなどを使って救援物資を届けるしかありません。
しかし、村の集落が一つに固まっている訳ではなく、小さな集落がアチコチにあるので、救援物資を届けるのも大変だと思います。
私の住む所では、本当に何事も無かったので、まさか同じ奈良県内でこんな事態になっているとは、夢にも思いませんでした。
今回の災害の一番の特徴は、長時間の大雨でした。
ノロノロ台風による長時間の大雨で、地盤が緩み、大規模な土砂崩れとなりました。
映像を見ると土砂崩れと言うよりも、山がそのまま崩れたという表現の方が近いかも知れません。
地元の人は「山津波」と言っていました。
まさしく山が大きな波のように、どっと崩れて押し寄せてくるのでしょうね。

「山が崩れる」
そんな事は通常は「有り得ない」という認識です。
しかし、その有り得ない事が起るのが、自然災害の怖さです。
今年は東日本大震災に続き、今回の台風の大規模な被害。
私たちは自然の驚異をまざまざと見せつけられています。
海でも山でも、自然が牙を向いた時は、人間は何もする事が出来ません。

私たちは日頃から、海の幸である魚や貝、海藻を頂き、山の幸である食べ物を頂きます。
山の恵み、海の恵み、山から流れる川は平地で水田を潤します。
そして海へと流れ込み、海の中に栄養を運びます。
私たちはまさしく自然の恩恵を受けて生きて来ました。
しかし、私たちは自然への敬意を忘れていたのではないでしょうか?
自然の中で生かされている事を忘れ、全てを人間中心で考えて来たのではないでしょうか?

この数年来の異常気象。
東日本大震災から続く、地震や災害。
私たち日本人は、本来自然と向き合って生きてきました。
その事をもう一度思い出して、自然と向き合う必要があると思います。
自然と対じするのでは無く、自然の中で生きる知恵をつけることが大事だと思います。

自然はいつもは私たちを包み込み、穏やかな表情で癒してくれます。
しかし、時にその表情を変え、怒り狂い人間の作った物を破壊します。
自然の中で生かされている以上、それはどうする事も出来ません。
私たちは自然の表情を敏感に感じ取り、そこから逃れるしか術がありません。
その術を鍛えるしかないのです。

今回の災害で多くの方が命を落とされました。
まだ行方不明の方も大勢おられます。
一日も早い発見を祈ります。
そして、一日も早い復旧を願っています。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 私の思うこと
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