2010年02月25日

昔話から見る日本の良さ

最近の娘の就寝前の行事がある。
絵本の読み聞かせです。
幸いにも息子の読み聞かせに使った絵本が、沢山あるので、娘の読み聞かせには絵本は困りません。

最近の読み聞かせは、もっぱら「日本の昔話」でした。
桃太郎やかぐや姫、かさじぞうやかちかち山、鶴の恩返しやさるかに合戦と、ポピュラーな昔話がオンパレードの読み聞かせ絵本です。
もうかれこれ半年近く、同じ絵本を読んでいます。
寝る前に「今日はこれとこれ」と、娘が選んで二つほど読み聞かせます。

ところが絵本の最後の部分に、「世界の昔話」という、同じシリーズの絵本の挿し絵が目に入ってからは、「これはないの?」と聞くようになりました。
娘としては、あらかた日本の昔話を読んでもらい、違う絵本に興味が出てきたようです。
そこで、以前本屋さんに行った時に、その絵本を探してみました。
しかし、探してもありません。

何せ息子が生まれた直後に買った絵本ですから、もう10年近く前の絵本です。
もう探すのが難しいのかも知れません。
そこで、似た内容の絵本を買って帰りました。
娘はそれでも、新しい絵本なので大喜びです。
その晩からは、早速新しい絵本を読み聞かせが始まりました。

赤ずきんちゃんや靴屋の小人、ヘンゼルとグレーテル、七匹の子ヤギ、ブレーメンの音楽隊等、よく聞く話が入っています。
ところが読み聞かせを始めてから、すぐに私の方が戸惑ってしまいました。
日本の昔話に馴染んでいたせいでしょうか?
話の内容があまりにも薄っぺらいのです。

日本の昔話は、子供にじっくり聞かせて、読み終った後も達成感のようなものがあるのです。
ところが、今回の絵本の内容は、読んでいても思わず「えっ何で!?」とこっちが声を出してしまいそうなものが多い。
日本の昔話は、良い行いをすれば報われる。悪い事をすればバチが当たる。という定番とも言えるが、それで納得できる内容の物が殆どです。

しかし、世界の話にはそれが殆ど無い。
子供に読み聞かせても、何を子供に感じ取ってもらえば良いのか、読む方も判断できないのです。
例えばヘンゼルとグレーテルは、いきなり両親が貧しさで子供2人を森に捨てる話から始まります。
日本の昔話では、どんなに貧しくても子供を捨てるなんて、そんなショッキングな話は無い。
かさじぞうなど、貧しくても一生懸命に生きる姿が物語の中にあります。

そして靴屋の小人も、終り方がいまいち理解できない。
この話は鶴の恩返しと何となく似ているが、根本的に違う。
鶴の恩返しは、まず鶴を助けます。
しかし、靴屋の小人は、勝手に小人が靴を作ります。

そして鶴の恩返しは、「見てはいけません」という約束を破ったために、鶴は人間から鶴に戻って立ち去ってしまう。
しかし、靴屋の小人は、小人が靴を作ってくれたお礼にと、小さな服と靴を用意して、それを着た小人が喜んで靴屋を出て行ったきり戻ってこない。

鶴の恩返しには、鶴を助けた事でそのお礼に人間となって鶴が来ます。
靴屋の小人は、何もしていないけど、勝手に小人が現れます。
鶴の恩返しは、約束を破ってしまったので、空に帰ってしまいます。
靴屋の小人は、お礼をしたら、その服と靴を着て出て行ってしまいます。

鶴の恩返しは、鶴を助けてあげたから、鶴がお礼をするために来てくれた。
でも、約束を破ってしまったので、鶴はお別れをして空に帰ってしまった。
救いの手を差し伸べる尊さと、受けた恩を返す礼儀、そして約束を破ってしまった罪と、そのために悲しい別れの罰がしっかりと読み取れます。

でも、靴屋の小人は、勝手に現れて勝手に靴を作る。
靴屋は儲かるけど、理由が分からない。
ようやく小人が作っている事が分かり、お礼として服と靴を用意する。
ところがその服と靴を着て、小人は出て行ってしまう。
靴屋は勝手に小人が靴を作ってくれて、労せず儲ける。
でも、お礼をしたら、小人達は出て行ってしまうので、やらない方が良かったのか?とすら思えてしまう。

子供に何を教えてあげれば良いのか、全く持って分からない。
他の物語も、読み終ってから満足感が無い。
「で・・・何が言いたいの?」と、思わず自問自答してしまう。
でも、娘は新しい絵本なので、今はこの本がお気に入りです。

今まで、日本の昔話ばかりを読んでいたので、物凄く私自身が戸惑っています。
こんなにも日本の物語と、世界の物語に差があるとは思いませんでした。
全ての物語がそうでは無いと思いますが、やはり日本の物語のほうが、子供に教える要素が沢山あると思います。
日本の良さを、今改めて振り返っている最中ですが、こんな形で日本の良さを発見できるとは思いませんでした。
やっぱり、日本って素晴らしい。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 絵本
この記事へのコメント
目から鱗です!
私も娘に読み聞かせをしていましたが、全く気付きませんでした。
islandさんは、洞察力が鋭いですね。

それから、西洋の童話には、「人魚姫」「幸福の王子」「マッチ売りの少女」など、悲しく報われないお話も多いですね。そういう現実を知ることも大事かな、そして可哀想と言う心を持つことも大事かと思いますが、日本の童話にはあまりありませんね。
日本が豊かで人の心も温かかったから必ず報われると言うお話が出来たのでしょうか。童話の成り立ちから、お国柄も推察できるようですね。
Posted by 春眠 at 2010年02月26日 09:46
春眠さん、私も自分で読んで、思わず「あれ!?」って思いました。
これは、日本の昔話をさんざん読み聞かせていたので、気付いたのだと思います。
日本はやはり、自然に恵まれ、心豊かな国だから、物語も心豊かな物が多いのでしょうね。
私自身、面白い発見でした。
これからも、娘にいろんな話を読み聞かせつつ、新たな発見を出来たらと思います。
Posted by island at 2010年02月26日 11:05
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/61549743
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック