2009年10月06日

情熱大陸でも剣道

先日、剣道の番組が有ってその感想をつぶやいたばかりですが、またもや別番組で剣道の放送をしていました。
番組は「情熱大陸」。
前回はNHKでしたが、今回は民放です。

しかし、内容は前回のNHKと同じ「世界選手権」でした。
NHKは前回の世界選手権で、アメリカに敗れた剣士の「高鍋氏」を追っていたのに対し、今回の情熱大陸では、主将である「寺本将司氏」を追っていました。
この二人は国内でも優勝争いをしている、言わば良きライバルのような存在なのでしょうね。

寺本氏は剣道界のイチローと称されているらしく、剣道少年にとっても憧れの存在のようです。
警察官でありながら、朝夕の稽古を怠らず、日本の主将ととして世界と戦う姿は実にたくましく感じます。
しかし、いざ面を取り竹刀を置き、胴衣を外せば2児のお父さん。
とっても謙虚で地味にさえ見える姿は、日本の剣道の奥深さかも知れません。

前回のNHKに引き続き、またもや剣道をピックアップした番組。
偶然なのか?それとも今、剣道が注目されてきているのか?
どちらにしても、テレビで剣道が紹介されるのは嬉しい事です。
番組の中で、剣道は野球やサッカー等の環境とは違い、スポンサー等が付かないので、防具等の費用も全て実費であると紹介していました。
ですから、例え世界一の寺本氏も、防具は自身のお給料の中から購入しているのです。
「奥さんの機嫌の良い時に、それとなく防具購入の交渉をします」と苦笑いしていました。

でも、私はそれで良いと思います。
変に野球やサッカーの真似をする必要な無いと思います。
企業がスポンサーに付く事で、金銭的にはゆとりが出るかも知れませんが、その分防具等に対する愛着が薄れると思います。
息子の防具もそうですが、剣道の防具は丈夫に作られていて、しっかり手入れをすれば、ずっと使えます。
また、修理して使い続ける事が出来ます。

日本の剣道は、そうやって技を磨きながら心を磨き、防具一つ一つも大切にすることを続けてきたのだと思います。
スポンサーが付いて、多額なお金が動く世界では無く、己の生活の中で出来る範囲での世界が剣道なのだと思います。

そう言った意味では今回の番組で気になった部分がありました。
世界大会の時に、外国の選手が面を付けてこぶしを突き出す仕草をしていたのです。
まるでこれからK-1でもするのか?と思わせるような仕草。
おそらくこの選手はこれで気合いを入れているのでしょうね。
でも、日本人はこんな事はしません。

剣道とは書いて字の如く「剣の道」です。
静かに心を落ち着かせて、それから相手と剣を交えるのです。
戦う相手は目の前にいますが、本当の戦いは己との戦いです。
決して相手をズタズタに切り裂くのではありません。
お互いを尊重し、正々堂々と剣を交し合う。
それが剣道なのだと思います。

日本の武道は礼儀を重んじ、品位を大切にします。
だから朝青龍がガッツポーズをするだけで問題になるのです。
武道とスポーツとは根本的に違うのです。
剣道でもそれは同じで、1本を取った後にガッツポーズをすると、1本が取り消されるという決りがあります。

今回の番組の中で、韓国との対戦の時に、韓国の応援団がど派手な応援をしているところを映し出し、「日本の武道では派手な応援を良しとしません」とナレーションしていたのが印象的でした。
そして韓国の選手の剣道の試合も少し気になりました。
大きくジャンプしたり、やたらとパワーで責め立てて来たりと、どちらかと言うと剣道と言うよりは映画のアクションシーンのように感じました。

日本の剣道が世界に広がる事は嬉しい事ですが、本来の武道の精神から逸脱し、「勝てば良い」「派手な方が良い」等となってしまい兼ねない懸念も感じました。
同じ武道として一足先に世界に広まった柔道が良い例です。
本来は相手としっかり組んで、正々堂々と技を掛け合うのが柔道のハズ。
しかし、今の柔道を見ていると、みな一様に腰を曲げ頭を低くして、相手の足を狙っています。
これではまるでレスリングです。

剣道が世界に広がる事で、日本の武道いわゆる「武士道の精神」も一緒に広がって行く事が大切だと思います。
形だけが広がるのでは無く、精神も一つになって広がってこそ、本当の意味があるのでしょうね。
日本の剣道が何故強いのか?それを各国が探った時に、技だけでも力だけでも無い、武道の精神が息づいていることを理解して頂けたらと思います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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