2009年02月04日

鬼がいなくなった現代

昨日は託児所で「怖〜い鬼」を体験した娘。
やはり心の中に残っていたのか、日頃は夜目覚める事はあまり無いのですが、昨夜は夜中に目を覚まし「お水飲みたい」と言って甘えてきました。
その後も、なかなか寝つけないのか天井をじっと見つめたり、私の腕の中に潜り込んできたりと、確実に娘の心の中に「鬼」の存在が刻み込まれたようです。

朝、託児所へ送って行くと、先生に「昨夜はどうでした?」と聞かれました。
「やはり怖かったのか、時々目覚めていました。」と言うと「本当にスミマセン」と謝って来られました。
私も「でも、子供の中に鬼という存在が刻み込まれて、とても良い体験になったと思いますよ。」と話しました。

今回の娘の鬼騒動。私はとても良かったと思っています。
子供達の心の中に「鬼」「妖怪」と言った「怖いものの存在」を刻み込ませるのは、とても大切な事だと思います。
「悪い事すると鬼が来るよ」「悪い事していると妖怪になるよ」
今の子供達にこの言葉を言っても、ちっとも怖がらないのではないでしょうか?
娘も以前までは何の反応もなかったと思いますが、昨日の鬼騒動から「鬼が来るよ」の言葉に敏感に反応するようになりました。

子供を言い聞かせるために恐怖心を煽るという事では無いのですが、幼い頃から怖いものの存在を心に刻むことが重要だと思います。
秋田では「なまはげ」という伝統行事があり、大人が見てもちょっと怖い成立ちで子供達を恐怖に陥れます。
昔はみな、このように行事や物語の中で、子供達の心の中に鬼や妖怪と言った、怖いものを覚えさせていったのだと思います。
子供は恐怖心を克服しながら、少しずつ成長して、その中で優しい心も育ってくるのではないでしょうか。

正月に見たテレビ番組で、「日本人の謎を探る」というものがありました。
1月3日のつぶやきでも紹介しましたが、その番組に「明治天皇の孫」と名乗る方が出演されていました。
元皇族として皇族の世界を紹介する形で登場されていましたが、その方が書いた「怨霊になった天皇」という本があるようです。
え!天皇が怨霊に!?とビックリするタイトルですが、実際崇徳天皇という天皇は、無念の死を遂げて怨霊になったと言われているようです。

この本の紹介のサイトを見つけたのですが、その中に面白い記述がありました。
少し引用させて頂きます。
詳細はこのサイトでご覧下さい。

--<ここから引用>-----------------------------------------

しかし、鬼や天狗、怨霊などがいる世の中は健全である。相手は全てを見通す力を持つだけでなく、生きる者の命を奪うこともできる。生死を握られているほど恐ろしいものはなく、これを認識すれば、見えないものに恐れを抱かざるを得ない。

 そのような人間の力を超越した存在が認識される社会はむしろ健全に違いない。もしそのような目に見えない存在を認めなくなれば、「陰で何をしても見つからなければ良い」とか、「嘘をついてもばれなければ良い」という考えが蔓延する社会になるだろう。残念ながら、今の日本はほとんどそのような状況になりつつある。

 ところが、今の日本社会には鬼や天狗、そして怨霊や妖怪も見当たらない。畏まるべき存在を見出せない者が多くなっているように思えてならないのだ。拝金主義が横行しているのもその結果であろう。世の中から鬼や天狗が駆逐された結果、現代人が鬼になってしまった。昨今急増する殺傷事件の犯人の姿は現代の鬼の姿である。

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まさしくその通りだと思います。
鬼や天狗・妖怪という怖いものの存在する世の中は、とても健全だったのでしょう。
それを子供達の心に刻み込むのが、「なまはげ」等の伝統行事、そして各地に伝わる伝説なのでしょうね。

日本人は昔からこのようにして、健全な子供の心を育ててきたのだと思います。
単に恐怖心を煽るのではなく、「怖い」という心をしっかりと育てて行く事が大切だと思います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 私の思うこと
この記事へのコメント
こんにちは、
islandさんとほぼ同じ意見なのですが
私が思っていたのは「神」の方の存在でした。
実際にいるかいないかわからない神も含め、
身近なところでは家の中のお父さん。
会社の社長など等…。
そうした物を信じられなくなった人が
犯罪を犯すのではないかな、と思っています。

家の保育園にも鬼が来たようですが、
2歳ではまだよく理解できなかったみたいですね…。
年長のお子さんの方が、明くる日保育園に行きたくない!と言っていたようです。
Posted by えかきさる at 2009年02月13日 09:53
えかきさるさん、コメントありがとうございます。
そうですね〜神の存在はもっと薄れていますね。
私の場合は信仰があるので、息子には神の存在は意識させていますが、一般的には意識の中には無いでしょうね。
人間は神を恐れ敬い、何事も無い日々を感謝するところに、幸せを見出せるのではないかと思っています。
日本人は本来、自然の中にも家の中にも、あらゆるところに神の存在を感じていました。
道具ひとつにも神が有ると信じ、大切に大切に使ってきたのです。
今や道具は使い捨て、人も使い捨て、何よりも自分の事が一番になってしまって、自分の意に沿わなければ犯罪を犯してしまう。
そんな世の中になっている気がします。

息子さん、まだ鬼の怖さは理解できなかったようで。
それとも、鬼なんて恐れない、肝っ玉の強い桃太郎のようなのかも(笑)
将来が楽しみですね。
Posted by island at 2009年02月13日 11:43
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