2008年08月10日

ポニョが出来るまで

少し前の番組でしたが、NHKの番組でプロフェッショナルな仕事をしている人を紹介する番組がありました。
8月5日に放送された番組ですが、その時のプロフェッショナルは宮崎駿監督でした。
もう日本中が知っているジブリの映画監督です。
そして今、日本中が夢中になっている「崖の上のポニョ」の映画監督です。

今回の番組は、その「崖の上のポニョ」の制作現場を追ったドキュメンタリーでした。
正直感動したのと同時に驚愕でしたね。ここまで魂を込めて作っているのかと、同じ作り手として恥ずかしい反面、とても羨ましく思えました。
今回の「崖の上のポニョ」はCGを一切使わず、全て手描きで行うという、今のCG全盛期に逆行した流れのアニメ映画です。
使用した紙の枚数、なんと17万枚だそうです(@o@)

宮崎駿監督の映画制作って、ストーリーが決定してから制作にかかるのではないようです。
おおまかな流れは出来ていても、細かなストーリーやエンディングは制作しながら作っていいくようですね。
まずはイメージボードとして、宮崎駿監督が自由に発想し、イメージする場面を一枚の絵に次々と描いて行きます。
そしてあらかたストーリーが固まってきたら、絵コンテを描き始めますが、これも途中で何度も中断します。

絵コンテをある程度描いたら、連載マンガのように「つづく・またれよ次号」と書いています(笑)
ようするに絵コンテを描きながら、ストーリーを考えているのでしょうね。
まさしく映画のイメージは、全て宮崎駿監督の頭の中にあるということです。
絵コンテを描きながらも、でき上がった絵コンテを元にアニメーターが描いた絵をチェックするのも、宮崎駿監督が行います。
そして、絵の出来が悪いと監督自身が修正を行います。

ビックリしたのが、一瞬画面を横切る小さな鳥のイラストを見て、「こんな飛び方じゃ鳥は飛べない」「飛ばそうと努力して書いていない」と厳しいチェックを行いました。
本当に全ての場面において、決して妥協しない、全霊を込めて描いているのだなと思いました。
他にもポニョが宗介に飛びついて抱きつくシーンでは、「ぎゅ〜っと言う感じが出ていない」と、自ら鉛筆で線を探り始めました。
「どこかにぎゅ〜っとした感じの出る線があるはずなんです」と、いわばその線を探しながら手直ししているのです。
巨匠と呼ばれる宮崎駿監督ですが、そんな人でも常に手探りで、必死になって描いているのだなぁ〜と思いました。

エンディングがなかなか決らないまま、時間だけが過ぎていき追い込まれる監督ですが、そんな中でも決して妥協はしません。
必死に考え、もがき苦しみながらも、最高のシーンを産み出すための努力を続けます。
まさしく「産みの苦しみ」と言うのは、こんな状態なのだろうと思いました。

宮崎駿監督が言っていた言葉の中で、最も印象的だったのが、「人を楽しませることが好き」「人を楽しませる事が出来た時に、初めて自分が存在する事が許される」と言う言葉でした。
映画作りを続けているのも、自分が描きたいと言う事よりも、映画を楽しんでくれる人がいるからなのだろうと思います。
数々のジブリ映画で成功を収めた監督ですが、それでも自らの手で作品を描いているのは、そんな思いがあるからなんでしょうね。

私も足元にも及びませんが、同じ作り手として、今回の番組はとても刺激になり勉強になりました。
やはりひとつの作品を仕上げるのに、決して妥協してはいけないのです。
私は・・・・妥協しまくりですね。大いに反省です(^^;)
番組は録画してあるので、DVDに焼いて保存版として残しておきたいと思います。
宮崎駿監督の精神を見習って、私も少しでも魂を込めた作品を描いていきたいです。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽/映画
この記事へのコメント
その番組、私も見てました。

まさか・・あんなに、苦悩されることがあるなんて!!
ちょっと、驚きました・・
Posted by そら☆ at 2008年08月11日 20:51
そら☆さんも見ていましたか。
本当にビックリですよね。
巨匠と言われる人が、あれだけ悩み苦しみながら映画を作っていたなんて。だからこそ私たちの胸に届くのでしょうね。
私も千分の一、いや万分の一でも真似できるように頑張りたいと思います。
Posted by island at 2008年08月12日 09:23
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/61549163
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック