2007年10月09日

命を飼うということ

私が動物をモチーフにしたイラストを描いているのは、動物が好きだと言うことが一番大きいです。
よく「犬や猫を飼っているんですか?」と聞かれる事がありますが、犬や猫は飼っていません。
飼っているのはグッピーくらいです。

本当は犬も猫も大好きなので、飼えるものなら飼いたいのが本音です。
しかし飼いません。いや飼えません。
今の私には犬や猫の命を預かるだけの責任力は無いからです。
ペットを飼うということは、その動物の命を預かると言うことです。
グッピーくらいならともかく(いやグッピーの命も同じ命ですが)犬や猫の命を預かる事は、今の私にはとても出来ません。

何故こんな話しをするのかと言うと、読売テレビの番組「スッキリ!!きょうの特集」で、殺処分される動物達のやっていたからです。
この番組、私はリアルタイムでは見ていませんでした。
しかしmixiのコミュニティで話題が取り上げられていて、その動画がYouTubeに上がっていたので、YouTubeで見ました。

正直悲しくて言葉になりません。
飼い主達に捨てられて、それでも飼い主の迎えを待ちながら、殺処分されていくペット達。
処分する時は炭酸ガスに因る窒息死らしく、動物達は苦しみながら死んでいくのです。
処分場で働く職員の言葉が印象的でした。
「本当は飼い主さんに処分してもらいたい」
自分の飼っていた犬や猫を、処分するスイッチを押せるのか、苦しみながら死んでいく動物達の叫びを聞けるのか。

単に可愛いからとか、淋しいからとかだけの理由で、簡単にペットを飼って、途中で飼う事が困難になったら、簡単に処分場に持ち込んでしまう人間。
番組の取材中に仔猫を持ち込んできた家族がいましたが、その理由があまりにも身勝手でした。
子供たちが仔猫を拾ってきて、2ヶ月ほど飼っていたらしいのですが、夏休みに海に旅行するのに、仔猫がいると旅行にいけないという理由で、仔猫を処分場に持ち込んできました。
親の言葉があまりにも無責任で、見ていて本当に不愉快になりました。

子供たちに旅行に行くか、猫を飼うかどっちかの選択を迫ったらしいのです。
子供たちは旅行も行きたいし、猫も飼いたい。子供でなくても大人でもそうだと思います。
しかしこの親はどちらかを選択させたのです。そして子供が旅行に行きたいと言う事で、仔猫を処分場に連れてきたのです。
もちろん一緒に来ていた子供たちは泣きじゃくっていました。

どうして一度飼った仔猫を、そう簡単に処分場に持ってこれるのでしょうか?
ペットショップに一時預けしたり、知人に預けたりと方法はあったハズです。
しかしこの親がとった行動は、仔猫を処分することでした。
動物の命をどう考えているのでしょうか?
命の重さをどう受け止めているのでしょうか?
私には理解できません。

この親がとった行動は、「子供たちに動物の命は軽いものだ」「自分たちの都合でいつでも消す事ができるんだ」と、教え込んでいることになります。
親はそうは感じていないと思いますが、子供たちには「飼えなくなったらここに持ってくればいい」という風に捉えられたと思います。
母親が最後に言った言葉が、ますます不愉快な気持ちにさせました。

「2ヶ月ちょっとだったけど、猫を飼って子供たちが優しく慣れたから、それだけでも良かった」
「また今度猫が飼えるような時が来たら、ここに来て猫を選んでもいいかなと思う」

「あなた方に動物を飼う資格なんてありません!!」

きっとテレビを見ていた人の多くがそう思ったことでしょう。
あまりにも身勝手過ぎますし、自分たちがとった行動を少しも恥じていません。
そんな人がまた動物を飼っても、何かあればまた処分場に持ってくるだけです。

私はやはり職員の方がおっしゃっていたように、飼い主に処分のスイッチを押してもらうのがいいと思います。
自分の飼っていた動物を、自分の手によって殺処分させるのです。
そのことによって罪の重さ、命の尊さを身をもって思い知るべきです。

私が犬や猫を簡単に飼おうと思わないのには、少年の頃に似た経験をしたことがあるためです。
islandサイトでもショートムービーとして公開していますが、野良犬を連れ帰って、家の床下で内緒で飼っていたのですが、すぐに親にばれてしまいました。
借り家で動物を飼えないことと、経済的にとても飼えない状況もあり、母は保健所に連絡したのです。

私は保健所で犬を飼ってくれるのだと思い、何も考えずに犬を手放しました。
しかし後から母に殺される事を聞いて、物凄いショックを受けました。
自分が拾ってきたばかりに、一匹の犬の命を奪ってしまったことに、物凄い罪悪感を感じました。
それからは、可愛そうだと思っても、決して野良犬には手を出さなくなりました。

ペットは玩具ではありません。
いらなくなったら捨てる。そんな人がペットを飼う資格なんて無いと思います。
ペットブームで犬や猫がどんどん売られていますが、その傍らでどんどん殺処分されているのです。
一度飼ったら最後まで面倒をみる。どうしても処分しなくてはいけないのなら、やはり飼い主の手で処分させるべきです。
自分の都合で可愛い時だけ可愛がり、殺処分という辛く悲しい現実は、他人の手でやってもらうのは本当に身勝手です。

命の尊さ、儚さ、大切さというものを、動物を飼う事で育んでいくべきなのに、今の状態では逆に命を粗末にするだけだと思います。
皆さんはどう思いますか。

読売テレビ スッキリ特集 Part1
http://jp.youtube.com/watch?v=h7LyL5b6R1Q&NR=1

読売テレビ スッキリ特集 Part2
http://jp.youtube.com/watch?v=vKondShVRQo&NR=1

私の子供の頃の体験を元にフィクション化したショートムービー
http://www.ds-island.jp/gallery/flash_movie/flash_1.html
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 私の思うこと
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