2006年05月28日

学童の必要性

今日は日曜日でしたが、約一日用事のため、私一人で出かけていました。
その用事は子供が通っている学童の用事です。
学童の運営母体の協議会に出席してきました。

私は自分の子供が学童を利用するまで、学童のシステムと言うものをサッパリ解っていませんでした。
しかしこれは私に限らず、多くの方が学童のことをよく解っていないと思います。
各地域によって違いますが、学童の基本は親なのです。

私は子供が学童に入るまで、学童と言うのは保育所の延長線上にあるものだと思っていました。
公営もしくは民営で運営されていて、私達がそれを利用するものだと思っていました。
しかし入ってみると、建物自体は市から提供されているものの、運営は「市連協」と呼ばれる親の代表によるものです。
そしてそこで働く指導員の先生方の給料も、親の代表である「市連協」から支払われます。

最初は何で自分たちの子供を預けるところを、自分たちで運営しなくてはならないのだろう?という疑問がありましたが、いろいろ聞いていくうちに、これまでの経過や歴史で何となくですが解ってきました。
今でこそ働くお母さんが増え、共働きが普通になった社会ですが、ほんの10〜20年前は働くお母さんは少数でした。
そんな方々が学校が終わった後に、子供を預かってもらえる場所としてスタートしたのが学童です。
最初は本当に何もかもが親の負担で始まったようで、大変なご苦労があったようです。

先輩方の苦労と努力の結果、学童の必要性が次第に認められ、行政側もようやく重い腰を上げ、公設民営(建物は市が運営は親が)というシステムができ上がったようです。
当初は学童を利用する親も限られていたため、子供の数も数十人で家族のような和気あいあいとして雰囲気があったようです。
現在でもその気持ちは引き継がれていて、指導員の先生方は子供たちに「お帰り〜」と言って出迎えてくれます。

しかし、最近の共働きの増加に伴い、学童を利用する親が急増しているようで、現在我が子が通っている学童は、子供の数が100人を超えています。
こうなってくると「家族のような和気あいあい」とはいかなくなってきます。
また親の方も、これだけの世帯数になると、昔のように「皆で力を合わせて運営する」ということも難しくなってきます。

お金を払って預けているのに、何で自分たちが運営に関わらなければならないの?って最初は私もそう思いました。
でも、今までの経過、そして学童というものが単に子供を預かるだけの場ではなく、指導員の先生方が親の代わりとなって、子供のことを見てくれる場となっていることを考えると、ただお金を出して預かってもらうだけではいけない気がしてきました。

近年発生している小学生を狙った悪質な犯行は、子供たちの下校時間に発生しています。
本来なら白昼堂々とこんな事件が起きることはありえないことです。
昔は地域の子供たちは、皆地域の親達が知っていて、よその子供でも悪いことをしていると、平気でおっちゃんに殴られたものです。
それを親に言うと「そんなことするアンタが悪い」って、また殴られたものです。
しかし、現在は道行く子も誰の子か解らない、そして他人の子を叱ると逆に親が文句を言ってくるような時代になってしまいました。
これはやはりコミュニケーションの欠落から来ているのが大きいと思います。
お互いによく知った仲であれば、自分の子供も知人の子供も同じ子供として扱えます。

昔の学童は、全てが知人の子供であったと思いますが、今は数が増え過ぎて解りません。
知人の子供もいますが、他人の子供も沢山います。
子供同士はよく知っていますが、親同士が解らないということは良くありうることです。
そんなこともあり、親同士が顔を合わせるためにも、親が運営に関わることは意味のあることなのだと思います。

しかし今日の協議会の話を聞いていると、親の運営ではかなり限界に来ていることも事実のようです。
考えてみたら、自分の子供を預けていて、働きながら学童の運営にも関わる訳ですから、それはもう大変な苦労だと思います。
もちろん自分の家庭もあるわけですし、働くために子供を預け、少しでも子供たちの環境がよくなるように、運営に携わるが故に逆に子供と接する時間を削っているという、何とも辛い現状なのです。

今後は運営そのものも、公営か民営でできるような方向に進めることも検討していかなくてはいけないのでしょう。
しかし、運営を委ねても、そこに親の意見が通るシステムにしなくてはいけないと思います。
そして何より、親同士がしっかりとコミュニケーションをはかれる、親同士の繋がり、父母会のような存在を作っていかなくてはならないのでしょうね。

今日の協議会には、最初の挨拶だけでしたが市長も出席し、学童の必要性も話してくれました。
私は今まで「行政は動いてくれない」と勝手に思い込んでいましたが、市長自らが考えてくれていると思うと、とても嬉しくなりました。
私一人にできることは限られています。しかし親が団結して、子供たちの明るい未来のために、より良い環境を作り出す努力をすれば、きっと子供たちも応えてくれることだと思います。

最近の異常な犯罪の数々、被害者にならないように自分たちの子供を守ることは、最優先でやらなくてはならないことです。
しかし同時に、そんな大人を育てない、そんな人間性を有む環境を作らない努力を、今私達がやらなければ、将来今狙われている子供たちが逆の立場になりかねません。
子供が育つ一番の影響力は、学校でも友達でもマスコミでもなく、私達親なのです。
私も出来る範囲の努力をしていきたいと思った一日でした。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 私の思うこと
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