2020年02月21日

続けていけば道は開かれる

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何事にも結果が出るには時間がかかるもの。
そして努力が実を結ぶことを、今夜は改めて感じました。

ちょうど1年前。
PTA会長の任期も終わりかけの頃。
ある相談を受けました。

特別支援の先生が定年退職で、学校を離れるらしいとの情報。
特別支援の親にとっては、とても信頼している先生で、どうしても残って欲しいと希望していた。
しかし、状況はわからない。
なにせ学校の先生の異動は、年度末ギリギリにならないと公開されない。

相談を受けて、保護者の代表と私と副会長で、県の教育委員会に話をしに行ったりした。
しかし結果的には先生は定年退職で、別の学校へ異動された。
希望が叶わなかった保護者の不安と怒りが学校へと向けられた。

私の役目はPTA会長として、県教育委員会に話をする事。
本来であれば、そこで終わりでも良い。
しかし、このままの状態では保護者vs学校の状態になると思った。
現に保護者は学校への不信感をあらわにしていた。

そこで私は、保護者たちとPTAが協力出来ないかを探ることにした。
私はPTA会長を退き、顧問という立場になる。
そこで新会長・副会長に事情を説明して、保護者との話し合いに参加してもらった。
そしてひと月に一度集まって話し合いを続ける事にしました。

保護者の不安と怒りも理解できた。
特別支援の先生が3人が総入れ替えとなり、新たに決まった3人のうち、2人は外部から来た先生。
内1人は新卒の先生です。
不安になる気持ちも十分にわかる。
しかし、それを学校にぶつけても、対立構図を生むだけ。

最初は保護者の不安や、学校での問題があれば、その相談に乗って、必要なら学校と話をする方向で考えていた。
最初の話し合いでの保護者の声は、やはり不安と不満のオンパレード。
しかしそんな中でも、現実として受け止めて、先生方と協力していくしかないと話をした。
決して感情的にならずに、一つ一つ問題をクリアしていく。

話し合いを続ける中で、少しずつ変化が現れた。
保護者の代表が客観的な見方をできるようになってきた。
感情的にならずに、どうすれば問題を解決できるのかを、保護者の立場から一歩引いて、広い目線で見れるようになりました。
一方で新人先生との意思疎通がうまくいかず、悩み奮闘する保護者も。

さらに大きな変化が現れたのが秋。
初めて特別支援の保護者で集まって、ささやかな会食を開いたらしい。
これまでは個人個人で向き合っていたが、少しずつ組織だった雰囲気が出来ていた。

そして11月の話し合いでは、自分たちの思いを学校に伝えたいとの事で、書面で学校へ意見書を出す事になった。
最初はただただ学校への不満を吐き出し、時に個人個人で学校へと乗り込み、自分たちの気持ちをぶつけてきた保護者。
しかし感情的に学校へと気持ちをぶつけても、結果は何も変わらない。
そのことが理解できて、ちゃんと書面で意見書を出したようでした。

今夜はその結果と、その後行われた先生方との話し合いの結果を聞きました。
学校からの書面回答は、自分たちが納得できるものでは無かったとの事。
当たり障りのない、いわゆるお役所的な回答だったのでしょう。
まぁ学校側も、そこまで踏み込んだ回答は出せないでしょうね。

しかし素晴らしかったのは、これで終わらずに、特別支援の先生方と話し合いを求めた事。
そして個人としてはなく、保護者の会として3名で先生方と話し合い。
話し合いをする事で、お互いにずれていた認識や、保護者の思い、そして先生方の思い。
双方に理解することができたようです。

今夜の話し合いは、一年前とは違う保護者たちの姿に、続けてきた話し合いも無駄では無かったと感じることができました。
私は特段何かをした訳でもない。
実際に頑張ったのは、保護者たちであり、先生方です。
しかしどうしてもすぐには信頼関係が築けない。

この1年を通して、保護者たちの気持ちを聞き、それに対してほんの少しのアドバイスをする。
専門的なことは何も言えません。私は特別支援のことは全くの素人。
考え方や物事の進め方など、それくらいのアドバイス、アドバイスというよりは話を聞いたくらいか。
前副会長はとても詳しいので、特別支援のことに対してもアドバイスできたのが、とても大きかったと思います。

私たちが何かをすべく動いたのではなく、保護者が自主的に動けるように、アドバイスをしたり話を聞いたり。
それを1年間続けた事で、保護者が前向きになり、先生方とも協力できるようになってきた。
そして自らの成長を感じれるようになり、言葉にも自信が満ち溢れて来ました。

大きく成長を感じることができたので、ひとまずこの話し合いの場は、今夜で終了とさせていただいた。
ただ、何か相談があれば、いつでも集まる事を約束して解散しました。

やはり人は変わることが出来るし、本気で動けば周りも動く。
不詳ながら、最後に自分の話をさせていただきました。

学童保育を立ち上げた時の話をして、最初は失敗して、人間不信になり、もう二度と関わりたくないとすら思ったこと。
しかし、当時の保護者の代表と出会い、その方が自分自身のことのように、頑張ってくれたこと。
そして再び立ち上げのチャンスが来た時に、私に「覚悟決めてくれますか?」と聞き、私も「覚悟を決めます」と答えて、そこから立ち上げの歯車が回り始めたこと。

誰かに頼っていても、そこからは何も始まらない。
自分が本気になって、覚悟を決めて動けば、自ずと周りも動き出す。
私自身の経験でもあり、今回の保護者にも通じることです。

この1年間、大変だったかも知れないけど、それは良き経験となり自信となる。
そして自分たちが頑張った後には、細いけどしっかりとした道ができる。
その道を後の者たちが続くことで、大きくて立派な道になる。

結果はすぐには出ない。
でも続けていれば、必ず道は開く。
それを実感できた最後の話し合いでした。

話し合いは話が弾んでしまい、予定よりもかなり時間オーバーしてしまいました。
学校の図書室をお借りしていたので、終わるまで待っていた教頭先生に迷惑をかけてしまった。
働き方改革に逆行することをしてしまい申し訳なく思っております。
でも、教頭先生も話し合いの結果を聞いて喜んでおられたので、良しとしよう(笑)
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:54 | Comment(0) | 私の思うこと
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