2018年09月11日

奄美の想い出話(半潜水艇と土砂崩れとかんつめの碑)

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【7年ぶりに乗った反潜水艇】

奄美の想い出話シリーズ。
今回は「半潜水艇と土砂崩れとかんつめの碑」です。

奄美帰省の4日目に、古仁屋まで行き、半潜水艇に乗って、奄美の海を散歩しました。
子供達も大喜びで「おっきな魚がいた〜」などと、所々で叫んでいました。
半潜水艇に乗るのは、かれこれ7年ぶりくらい。

次女がまだ1歳の時に、帰省して乗ったのが最後でした。
つまり長女は5歳、息子は小学6年生でした。
長女も記憶が曖昧だったようで、この半潜水艇に乗りたがっていました。
今回、天気も良く、波も穏やかで、最高の天気に半潜水艇に乗れました。

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【珊瑚礁と魚たち】

半潜水艇に乗った後、そのままドライブして帰る事にしました。
古仁屋から西回りで、ぐる〜っとドライブをする。
宇検村というところを、通って帰るのですが、ここがとても入り組んだ地帯。
海岸線に沿って車を走らせますが、とにかく地形が入り組んでいるので、結構な距離を走る。

そして、宇検村の一番外れの集落、西古見までやってきた。
ここは、中国の超巨大クルーザーの誘致先として話題&問題になっている。
私も初めて訪れたが、とても静かで昔ながらの集落です。
こんなところに、何百人という中国人がやってきたら、完全に村が乗っ取られる状態になる。
そして豊かな自然は、確実に破壊される。
絶対にこの計画はやめていただきたい。

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【静かな集落の西古見】

この西古見が、一番外れの集落なのですが、地図を見ると、まだ先まで道はある。
山に登る事になるが、山道を走れば、反対側に行けるようである。
ダメ元で走ってみようという事になり、山道を登った。

途中から林道になるが、ちゃんと舗装された道なので、このまま行けそうな雰囲気。
よしと思って走り出したら、いきなり土砂崩れに遭遇。
完全に土砂が道を塞いでいて、これ以上は先に進めない。
おそらく台風19号で、土砂崩れが起きてしまったのだろう。

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【完全に道を塞いでいた土砂崩れ】

仕方ないので、来た道を再び戻る事にした。
ここに来るまで、結構な道のりだったが、そこを戻り、途中から山道に入る。
その山道の途中に、かんつめの碑がある。

実は走っている時は、ガソリンが少なくなっている事に気を取られて、かんつめの碑に気づかなかった。
後で、嫁さんが地図を見て「かんつめの碑があったみたい」と教えてくれた。
気づいていたら、立ち寄っていたと思うけど。
いや、やっぱり辞めたかな(^^;)

かんつめというのは、実在した女性の名です。
奄美諸島が、島津藩に支配されたいた頃のお話。
当時、島津藩によって黒糖の搾取が行われ、黒糖地獄と呼ばれるほど、貧しさに奄美の人々は苦しんだと言います。

家人(ヤンチュ)と呼ばれる奴隷同様の身分に、身を落とす人が大勢いて、かんつめも家人の一人でした。
ただ、かんつめはとても働き者で、その上、とても美人で優しかったそうです。
そのため、かんつめの働き先の主人は、密かにかんつめに想いを寄せていた。

しかし、かんつめは、隣村の岩加那という、唄と三味線の上手な青年と恋におちていた。
2人は峠の山小屋で密会して、愛を育んでいたようです。
それを知った主人は、嫉妬してかんつめに酷い仕打ちをした。

かんつめの顔や身体は、酷く傷ついて、思いつめたかんつめは、2人で愛を育んだ山小屋で自害してしまう。
その後、かんつめの変わり果てた姿を見た岩加那も、かんつめの後を追ったと言われています。

かんつめの呪いなのか、その後主人の家には、不幸ごとが重なり、一族が絶えたと言われている。
そして、かんつめの事を歌った島唄かんつめ節があるのですが、夜にかんつめ節を唄うと、かんつめの霊が出て来ると恐れられています。

そんなかんつめの碑がある場所は、きっと2人が出会っていた峠の山小屋があった場所だと思う。
だからもし、かんつめの碑に気づいても、そこまで行く気になったか?
きっと恐れて行かなかったかも。

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【山道に突然現れるかんつめの碑の案内】

ちなみに、このかんつめの物語をモチーフに描いた作品が「深愛樹-しんあいじゅ-」なんです。

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【深愛樹-しんあいじゅ-】
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遠い昔の物語。深く愛し合いながらも、結ばれぬ運命の恋人達。
偽りの暮らしを選ぶより、真実の愛を信じた二人は、永遠に愛し合える世界へと旅立ちます。
恋人達の愛し合う想いは、現世で木となり純愛の枝を広げ、心鎮まる森を育てます。
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長い山道のドライブの末に、たどり着いたのは、海水浴でいつも来ている大浜海岸でした。
夕暮れ時が迫っている時刻。
最後にここで、夕焼けを楽しみたかったけど、次の予定が迫っていたので、夕日だけ見て帰りました。

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【大浜海岸の夕日】

奄美と言えば、海が真っ先に思い浮かびますが、険しい山、そして深い森も奄美の魅力の一つです。
そして、そこから生まれる、様々な人々の暮らしと物語。
今回は悲しい物語ですが、それさえも受け入れて優しく包んでくれるのが、奄美の自然だなぁ〜と、今回は感じました。

奄美の想い出話シリーズ。
次回は、「ばしゃ山と海水浴」でお届けします。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:23 | Comment(0) | 日記
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