2018年08月08日

独裁者にならないために

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今、世間を騒がせている、日本ボクシング協会の山根終身会長が辞任を発表しました。
しかし、何を辞任したのか、本人の説明はありませんでした。
会長職を辞任したのか?それとも理事も辞任するのか?
何かスッキリしない幕引きです。

今回の騒動って、どこにでもあるような話だと思う。
一部の権力者が団体を牛耳っている。
どこの団体にでもありそうなこと。

本来はそれを内部から変えていくもの。
しかし、今回は告白状という形で、外から圧力をかけた。
特にマスコミを使うことで、より効果的に。

マスコミって、とにかくネタを探していますからね。
今回のような事案は、マスコミにとってもおいしいネタでしょう。
マスコミを使うことによって、様々な疑惑や問題を洗い出すという効果は、確かにあると思う。
ただ、一方的な思い込みや、片方の言い分だけが主張される問題もある。

マスコミのやり方って、悪役を決めて、それを徹底的に叩くやり方。
悪役を叩くことによって、自分たちを正義のように見せつけようとする。
今回は山根終身会長が標的になった。

マスコミのやり方にも問題はあるけど、ボクシング協会にも問題はあったと思う。
そしてこの手の問題は、他にもたくさんの団体が抱えているのだと思う。

ボクシング協会は、山根終身会長という独裁者の団体になってしまっていた。
なぜ独裁者が生まれたのか?
きっと最初からそれを狙っていたわけでは無いと思う。

山根終身会長も、最初はボクシングのことだけを思って、色々と動いていたのでしょう。
その功績が認められて会長になったのだと思う。
だが、会長になり権力を持つと、それを手放したくなる。
だから終身会長という位置付けを作った。

言わば権力の魔力に溺れてしまった。
そしてそれを作り出したのは、会長を取り巻く他の権力者だったと思う。
会長を特別扱いにして、ご機嫌を取ったりしていたのではないか。
そうして独裁者は出来上がっていったのでしょう。

人は権力を持つと、その権力に溺れてしまいがちです。
溺れて独裁者となっても、溺れていることに気づかない。
そして周囲が独裁者を作ってしまう。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
権力を持てば持つほどに、初心に帰り謙虚にならなければならない。
それができていない団体が、本当に多いのだと思う。
だから、様々な問題が噴出してくる。

どんな団体にも、必ず長は必要です。
私も小さな団体のPTA会長と、剣道の父母会会長を務めています。
しかし、小さな団体でも、長く続けていると、それは権力へと繋がる。
その権力を生み出すのは、己自身と長を取り巻く周辺です。

だからこそ1年任期で変わっていく。
1人の人間が会長を数年続ければ、その団体は安定していく。
しかし、安定の裏には権力がある。

私が最初に剣道父母会の会長をした時、当時の指導の先生から、「このまま会長を続けて欲しい」と言われた。
1年で変わるよりも、続けてもらって安定させて欲しいと思ったのでしょう。
でも断りました。私が会長を続ければ、次第に権力が出来上がってしまう。
そして、誰も私に対して物を言えない環境ができてしまう。

小さな団体でさえも、権力は生まれます。
権力が悪いのではないが、人はどうしても権力に溺れてしまいがち。
そして周辺が、その権力を持ち上げ、独裁者を作ってしまいます。

今回の騒動を「山根終身会長が悪い」「日本ボクシング協会が悪い」と、断ち切ってしまうのではなく、どこにでも起こり得ることと考えなくてはなりません。
どんな団体でも、長になると言うことは、その団体をまとめる責任者になると言うこと。
時に権力を使って、物事を進めることも必要になる。

多くの人は長に従います。
しかし中には違う意見や考えを持つ人もいる。
それを聞き入れることができるかが大事。

そして最も重要だと思うこと。
それは団体に属する者、一人一人が私欲を捨てること。
団体の発展を願い、一人一人ができることをやる。
自分の損得勘定を捨てて、公のために動くこと。

それが今の日本には欠けているのだと思う。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:51 | Comment(0) | 私の思うこと
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