2015年10月07日

長女の本読みから感じたこと

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平日の日課がある。
それは長女が学校から帰って来た後。
連絡帳やプリントを受け取り、長女がやった宿題を確認すること。

1〜2年生の頃からすれば、宿題の手間は減った。
なんせ1〜2年生の頃は、足し算・引き算、2年生では掛け算カードがある。
毎日そのカードをめくって、長女に問題を出さなければならなかった。

今は計算カードは無い、宿題のプリントや漢字を確認する程度です。
以前は本読みもあったが、最近は本読みがほとんどなくなった。
と思ったら、今日は久々に本読みの宿題。

いつもなら本読みは読んでいるのを聞いてそれで終わる。
しかし、今日はちょっと本の内容が、これまでのものと違ったので、読み終わった後に長女と話をした。
長女が読んだのは「ちいちゃんのかげおくり」というお話。

戦時中のお話です。
教科書から転記しようと思いましたが、長いので写真を載せます。

【ちいちゃんのかげおくり】

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ちいちゃんと、お父さん・お母さん・お兄ちゃん。
4人家族の物語です。
明日、出征するお父さんが、子供達に「かげおくり」を教える。

お父さんが出征した後は、子供達はかげおくりをして、空を見上げて遊んでいた。
しかし、戦争が激しくなり、やがてかげおくりをして見上げていた空は、空爆をする飛行機の空に覆い尽くされる。
空襲の中、お母さんとお兄ちゃんと、必死に逃げるちいちゃん。

しかし、逃げる途中でお母さん・お兄さんとはぐれてしまいます。
見知らぬおじさんに助けられて、なんとか生き延びたちいちゃん。
でも、家のあった場所に戻ってみると、家は焼け落ち跡形も無い。

お母さんとお兄ちゃんは、いつまで待っても帰ってきません。
誰も頼る人がいない中、ちいちゃんはわずかな食料を食べて、二人を待ちます。
でも、最後は空腹の中、一人でかげおくりをして、そのまま自身も空へと旅たちます。

とても悲しい悲しい物語。
物語と言うよりは、戦時中は似たような話がたくさんあったであろうから、実話に近いと思う。
この物語を淡々と読んだ長女に、私は問いかけてみた。

「これを読んでどう思った?」
長女は黙ったままで返事はない。
「自分がちいちゃんだったらどう感じる?」
それでも黙ったまま。

「もし、明日お父さんが戦争に行って、家族がバラバラになったらどう思う?」
これまで黙っていた長女の目から、大粒の涙が流れてきました。
きっと黙っていたのは、解らなかったのでは無くて、言葉に出来なかったのでしょう。

日頃から「戦争は怖い」と口にしていた長女。
テレビで戦時中の映像や、現代でも紛争地域の映像をみて、とても恐怖に感じているようです。
きっと、この物語を読んで、本当はとても怖い気持ちになっていたのだと思う。

でも、ただただ宿題として、本を読んで終わり。
それではいけない気がして、長女にこんな問いかけをしてみた。
戦争について、しっかりと話す良い機会だと思ったのです。

戦争は良くないこと。
そんなことは、小学生でも十分わかっています。
だから二度と戦争を起こしてはいけないこと。
これも十分にわかっています。

では、なぜ戦争になってしまうのか?
たとえ「戦争をしたくない」と思っていても、戦争を仕掛けられたら、こちらも戦う姿勢を見せる必要があること。
戦争をしないためにも、相手に戦争を仕掛けられないような、国づくりをしないといけないことを話しました。

小学3年生には、まだまだ難しい話かもしれない。
でも、実際問題、世界では紛争が絶えない。
そして、お隣中国が、盛んに日本に脅威を与えていることを、テレビなどから見聞きしている。
戦わないけど、いざとなれば戦う姿勢を見せることが大事であることを話しました。

さらに、戦争にもルールがあって、兵隊さん以外の人をむやみに殺してはいけない。
捕まえた相手の兵隊を殺したりしてはいけない。
戦争にもちゃんとルールがある。
でも、それをアメリカは破って、たくさんの町に爆弾を落として、多くの日本人が死んだ。

広島・長崎に原爆を落として、ものすごく多くの人が一瞬で死んでしまった。
戦争は良いことではないけど、戦わなくてはいけない時もある。
昔の日本人が戦ってくれたから、今の日本がある。
こうして家族揃って、ご飯を食べて、お友達と遊んで、学校へ行ける。
ありがたいと思わない?感謝しないといけないよね。
そのことも話しました。

宿題としてなら、ただ本を読んで終わりで良いのかもしれない。
でも、きっと本を読んだだけでは、「悲しい」「怖い」それだけで終わってしまう。
辛く悲しい過去から、何を学び、そしてどう繋いでいくのか。
そのことを少しでも考えるきっかけになれば。と思い、長女に問いかけてみた。

夢見る子供から、成長を重ねていくたびに、現実を見つめるようになる。
嫌なことも、醜いことも、目に入り体験するようになる。
そんな時、現実から目をそらすのではなく、そこから学び、未来へと繋げていく。
そんな成長ができるかが、将来社会人になった時に差が出る。

日頃、子供達とは最低限の接し方しかしていない気がする。
もっともっと、いろんなことを話し、一緒に考える時間が必要だと、今回の件で思った。
なかなか難しいことだと思う。
でも、ポッと時間が空いた時など、話をする姿勢が大事なんでしょうね。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:44 | Comment(0) | 私の思うこと
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