2018年04月05日

人命救助と伝統は別

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【写真は産経ニュースWeb版から】

これは対応まずいでしょ。

京都府舞鶴市で行われた、大相撲春巡業で、舞鶴市長が倒れた。
その際に、場内に居合わせた看護師が、とっさの判断で土俵に上がり心臓マッサージを行なった。
他にも二人ほど、女性が駆けつけている。
おそらく医療関係者だと思われる。

その時に、「女性は土俵から降りてください」とのアナウンス。
これが今、大きな問題として取り上げられている。
そりゃそうだ。人命がかかっている時に、女人禁制も何もない。

映像で見る限り、市長が倒れた時に、周りにいた男性陣は何もできずにうろたえるのみ。
だからこそ、場内にいた看護師が飛んできたのだと思う。
救急隊員が駆けつけるまで、応急処置ができるか否かで、生死を分けることになる。

誰が考えても、看護師が土俵の上で、応急処置を行うことを阻止する理由はない。
しかし、「女性の方は土俵から降りてください」とアナウンスがあった。
これは土俵が神聖な場所で、女性が土俵に上がることを禁止している伝統があるから。

平常時であればそれで良い。
伝統をしっかり守り、女性が土俵に上がることを禁じれば良い。
しかし、今回は緊急時。人の命がかかっている。
そんな時に「女性は土俵から降りてください」とよく言えたものだ。

最近の相撲界はおかしい。
日馬富士の暴行事件から続く、相撲協会の納得のいかない対応。
貴乃花親方にも、厳しすぎる対応だと思う。

自分たちの考えを改めなくてはいけないのに、変えようとする者を拒んでいるように見える。
貴乃花親方の対応にも問題はあったと思う。
だからこそ貴乃花親方が気に入らなかったのでしょうね。
今回の降格は、完全に見せしめとしか思えない。

そんな相撲界に起こった今回の件。
誰が考えても、人命救助を最優先するためには、女性が土俵に上がっても致し方ないと考えるのが普通。
その普通が通用しないほど、相撲界の考えはおかしくなっているのか?

幸い、市長は手術を受けて、命に別条は無いようです。
もし、あのアナウンスで、看護師の女性が心臓マッサージを辞めて、土俵を降りていたら。
もしかすると命は助からなかったかもしれない。
そうなってしまったら、大変なことになっていたでしょう。
下手したら救命の邪魔をしたと受け止められかねません。

伝統を守ることはとても大事です。
これからも女人禁制は続けていくべきだと思います。
しかし、緊急時には臨機応変に対応しましょう。
まぁ、今回のようなことは、早々起きることでは無いと思いますが。

こんなことが土俵の上で起きること自体が、神様からのメッセージなのかもしれません。
相撲協会も、考えを改める時期に、来ているのだと思います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:54 | Comment(0) | 私の思うこと