2016年05月28日

日本の風景-田植えの季節-

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周辺の田んぼがそろそろ田植えの準備に入っているようです。
家の周辺はすっかり住宅街になったものの、ちょっと足を伸ばせば、田んぼが広がる地域。
今年も田植えの季節がやって来ました。

私は田植え直後の風景が、とても好きです。
水面に空が映しだされ、ガラス張りになったような風景。
日本の風景だなぁ〜と感じて、とても心が落ち着きます。

しかし、私が生まれ育った奄美では田園風景はありませんでした。
ですからカエルの合唱も聞こえません。
それなのに、なぜ田園風景を見て心が落ち着くのでしょう。
カエルの合唱を聞いて、リラックスできるのでしょう?

生まれ育った環境に無いもののはずなのに、何故か懐かしくさえ思う。
同じ日本国内ですが、ちょっとした異文化です。
それなのに、何故か懐かしく思えるのって不思議です。

もちろん奄美に帰れば、波の音と潮の香り、そして奄美の風景がとても懐かしい。
実際の故郷ですから、心が落ち着きリラックスできます。
夏の朝は、リュウキュウアカショウビンの鳴き声も聞こえて、幼き頃の記憶が蘇ってきます。
故郷の思い出はいつまでも消えることはありません。

自分が生まれ育った環境に無いはずの田んぼ。
それなのに、懐かしく感じて心が落ち着く。
これは、何も田んぼだけに限ったことではないと思う。

日本の古き良き文化。
これが「日本人」というだけで、その環境にいなくても、心に染み入っているのだと思います。
日本は南北に長い国。
北と南では、全く文化も風習も違う。

「お国柄」という言葉があるように、各都道府県によって、まるで違う文化もある。
しかし、それぞれに違っても「日本」という共通認識と、共通の文化がある。
米を食し、桜を愛でて、富士山を愛し、正月を祝う。
それぞれの文化の中で、日本共通の文化を育てている。

だからこそ、田園風景を見て心が落ち着くのでしょう。
散りゆく桜を見て、切ない気持ちになり、富士山を見て心が洗われる。
日本人なんですよね。

今年も田植えの季節がやって来ました。
田園風景を眺めながら、日本の良さを再認識したいと思います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:44 | Comment(0) | 日記