2014年05月30日

拉致問題解決への第一歩としてほしい

140530.jpg

【写真は産経ニュースWeb版から】

突然の発表でした。

北朝鮮の拉致問題を巡り、日朝で調整を行って来た結果を、日本政府が発表しました。
これまでの「拉致は解決済み」という言葉の撤回はなかったものの、北朝鮮が再調査を行う事で合意した。
これまでも福田政権下で再調査の話があったが、話は進まなかった。

何しろ相手は北朝鮮。
約束は破るのが常識の国である。
果たして今回の合意は、どこまで本気なのか?
一歩前進した事は喜びたいが、あくまでも慎重に北朝鮮の動きを見る必要がある。

とは言え、明らかにこれまでとは違う事も確か。
日本政府が発表した内容と、ほぼ同じ内容を北朝鮮が国内向けにテレビ放送した。
これは明らかに今までに無い行動と言える。

まずは拉致問題を公にする事自体が珍しい。
日本との合意内容を国内に向けて発信する事は、北朝鮮の本気度を日本に見せたとも思われる。
また、そう思わせる作戦とも取れるのだが。

全ての外交に言える事ですが、最初から下手に出ては何の成果も得られない。
ましてや北朝鮮はしたたかな国である。
小さな小さな弱い国だからこそ、外交で相手を翻弄し、アメリカや中国さえも振り回して来た。
その裏には国民の大きな犠牲がある事は否めないが。

そんなしたたかな相手と交渉し、物事を進展させなければならない。
これは本当に難しい交渉です。
ただ、日本は妥協をしてはならない。
最後の最後まで、一人残らず日本人を帰国させる事が、拉致事件の本当の解決になる。

安倍政権はこれまで日本独自で行って来た、北朝鮮への経済制裁をカードに、拉致事件の解決を図りたいようです。
北朝鮮が成果を出して来た内容に合わせて、少しずつ経済制裁を解除して行く。
最後の最後まで、拉致被害者を取り戻す事が出来たら、初めて国交正常化の道が開ける。

北朝鮮のこの大きな変化の背後には、やはり世界の情勢の変化があると思います。
暴走する中国、それに擦り寄る韓国。
対立するベトナムやフィリピン。
それを後押しするアメリカ。

これまで親密だった中国とは、距離を取り始めた北朝鮮。
中国や韓国の経済が調子良かった時は、中国や韓国にメッセージを送っていた。
しかし、中国はすでにバブル崩壊が始まっていると思われる。
韓国も経済は堕ち、国内もボロボロ。

経済が回復して来て、安定した政権になりつつある日本と、拉致問題をカードに交渉する道を選んだのでしょう。
裏を返せばそれだけ北朝鮮はお金が無いと言う事です。
日本の経済制裁がかなり効いているのでしょう。

本来、犯罪を犯した国と交渉をして拉致した人を返してもらう事自体おかしな話。
自国民を拉致されていて、「返して下さい」と交渉するなんて、世界で日本くらいではないか。
他国なら軍事力をちらつかせて、圧力をかける。
しかし日本はそれが出来ない。
出来ない事を北朝鮮も解っているから、これだけ多くの日本人を拉致した。

本当に私達の国、日本は敗戦後、良い様に利用されて来たと思います。
舐められ責められ、何かあれば「戦争責任」とお金を要求されて来た。
もうこれ以上舐められてはいけない。
日本は毅然とした態度を見せつけなくてはいけません。

大きく動き出した拉致問題。
解決の道筋を期待すると同時に、注意深く見守らなくてはいけません。
私達と同じ日本人である拉致被害者を一人残らず取り戻すまで。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:33 | Comment(0) | 私の思うこと