2013年11月07日

「イュンみそ」と「イュンがまち」

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「鹿児島県民カミングアウト」
そのかけ声に答えたのは、奄美大島出身の歌手「中孝介(あたりこうすけ)」。
最近よくケンミンショーに鹿児島県民代表として出ています。
そして今日は鹿児島県民の秘密のごちそうと言う事で、奄美の食べ物が紹介されました。

出て来たのは「イュンみそ」。
焼いた魚をみそとまぶして食べるもの。
奄美では魚の事を方言で「イュ」(発音はユに近い)と言います。
焼いた魚とみそをまぶすので、イュンみそってわけです。

私の家ではイュンみそよりも、豚とみそをまぶす「豚みそ」が多かった。
今もよく実家から送られて来て、時々ご飯と一緒に食べます。
みそは普通のみそではなく、つぶつぶ感のある独特のみそです。

子供の頃からよく食べていたし、普通の食べ物と言う感覚でしたので、ケンミンショーで取り上げられたのが何となく不思議です。
スタジオの試食会では、みんな「美味しい」と言って食べていました。
(まぁほとんどの試食が、皆美味しい〜って食べますからね 笑)
熱々の白ご飯と良く合うので、ご飯のお供にはピッタリの一品です。

しかし、久々に「イュ」という言葉を聞きました。
おそらく今の子供達(私の世代でも)は、「イュ」という言葉をあまり使わないと思う。
魚の事を「イュ」と言うので、魚釣りも「イュっつり」と言いますが、私たちは普通に「魚釣り」と言っていました。
魚の料理で「イュ」という言葉を使う事がある。

私の実家のある町は、カツオ漁港の町なので、昔からよくカツオを食べていました。
今は違いますが、昔はカツオの頭は海に捨てられていました。
それを母は譲り受けて来て、煮込んで私たちに食べさせたものです。
今でこそ、カツオの頭には栄養がある事が解っていますが、昔はそんな事も知らずに母親も食べさせていました。
そして私たちも、文句を言いながら食べていたものです(^^;)

子供って魚よりは肉を食べたい。
特に常に魚がある環境だと、尚更そうなる。
このカツオの頭の事を、「イュンがまち」(魚の頭)と言って食べていました。
よく食卓に上がったので、私たち子供は「またイュンがまち・・・」と文句を言ったものです。
今となってみれば、結構なごちそうなんですが、当時はしょっちゅう食べていましたからね(^^;)

でも、いやいや食べていた「イュンがまち」も、子供心に美味しい事は解っていました。
特に美味しかったのが、目の周りのゼラチン。
そして珍味だったのが、心臓。
ちょっと形が幼児の男の子のアレに似ていたので、私たちは「チンチン」と呼んでいました(笑)
でも美味しかったです。

話が「イュンみそ」から「イュンがまち」に変わってしまいました(^^;)
すっかり子供の頃を思い出して、「イュンがまち」の話題になりました。
また食べてみたいですね「イュンがまち」。
今なら黒糖焼酎と一緒に食べると、さらに美味しいと思う。

子供の頃に食べていた物って、大人になっても自分のDNAとしてしっかり残っているものですね。
そう考えると、やはり食って大事です。
子供の頃に、いかに素材の良い物を食べる事ができるか。
決して贅沢な食べ物ではなくて、その郷土の幸を食べる事ができるかが大事だと思います。

そう考えると、今の我が家はどうなんだろう?
奈良の郷土料理・・・・ないなぁ〜(笑)
結局我が家の子供達は、時々、奄美と北海道の郷土の味を食べている感じです。
それはそれで贅沢なんですがね。

久々に故郷の味を堪能したくなりました。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:24 | Comment(0) | 日記