2011年06月03日

こうやって描いています

あまり政治の事をつぶやくと、だんだんイライラしてくるので、今日は止めておきます。
本当に政治家としてと言うよりも、人としてどう?って思ってしまう総理大臣って・・・・困ったものです。

さて、話をガラッと変えましょう。
絵本「クジラのゆめ」を出版してから、周囲の皆さんにお買い求め頂いたり、ご紹介して頂いたりしています。
本当にあり難い事ですね。
しかし大方の人は、私の仕事内容を知らないので、絵本を出版した事にまず驚きの声をあげます。
まぁ自分の仕事内容を事詳しく人に話す機会なんてないし、チラシやポスター等のグラフィックデザインの方は、目に触れる機会があっても、イラストや絵本と言うのはわざわざ人前に出しませんからね。

絵本を見て多くの人が口にするのが、「絵が綺麗ですね」という言葉です。
やはり絵本って手描きが主流なので、色鮮やかなコンピューターグラフィックの絵本と言うのは新鮮に映るようです。
コンピューターで描いていると言う事が、とても不思議に思われるようで、「どうやって描くんですか?」と聞かれる事も多いです。
私のイラストの場合は、「描く」と言うよりも「作る」という表現の方が近い気がします。

以前は頭の中でイメージした物を、一度紙に描いてそれを基にillustratorでイラストを描いていましたが、最近はイメージしてそのままillustrator上で制作していきます。
白地のキャンバスに図形を載せて行くような感覚です。どちらかと言うと切り絵に近いですかね。
だから描くと言うよりは、作るという作業の方が表現が近いと思います。

クジラのゆめのオリジナルを見てみましょう。
これがillustratorで制作した「クジラのゆめ」のオリジナルイラストです。
<110603-1.png

これが切り絵の状態とは解りづらいと思いますが、次に全てのパーツを選択した状態を見てみましょう。
110603-2.png

各図形が選ばれた状態になっています。こうやって図形を組み合わせて形を作っているのです。
これでも解りづらいと思うので、実際にクジラの形を作る行程を見てみましょう。
110603-3.png

まずは楕円(左上)を作り、それを変形(右上)させます。
それが胴体の部分になるので、そこにしっぽの形をさらに作ります。(中央左)
そしてそれを合体させ形を整えます(中央右)
立体感を出すために、ハイライトをつけます。(左下)
円で目を作ります。(右下)

このように図形を組み合わせ、色を微妙に変える事で立体感を出していきます。
そして軟らかさを表現するために、ぼかし機能を使うと、コンピューターグラフィックの固いイメージが、柔らかく暖かみのあるイメージに変わります。
実際に雲のイメージを作る行程を見てみましょう。
110603-4.png

まずは円を組み合わせて、雲の形を作ります。(上)
立体感を出すために、ハイライトやダークポイントを設けていきます。(中央)
最後にぼかしをかけると、柔らかい雲のイメージが出来ます。(下)

このようにして、イラストを完成させていくので、「イラストを作る」という表現が近いと思います。
私がいままで描いてきた「アニマルシリーズ」の138点のイラストは、全てこの手法で描いています。
もっと細かく細かく描いていますので、慣れない人から見ると、とてつもなく気の遠くなるような作業に見えるかも知れないですね。
私にとっては最も慣れた手法ですので、これからもさらに描き続けて、いろんなイラストを作りあげていきたいと思います。

私の絵本やポストカード等を手に取った事がある方は、「こうやって描いているんだ」と思いながら見て頂けると、また違ったイラストに見えるかも知れません。
フルデジタルのイラストですが、心を込めて作りあげれば、きっと温かいイラストになると信じて描いています。
これからも頑張って、少しでも見る人の心が和むようなイラストを描いて行けたら・・・と思います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アート