2010年10月27日

何がムダなのか?

台風が近づいて来ています。
このままの進路だと、本州にも上陸しそうです。
そして何よりも心配なのが、奄美です。
豪雨水害から一週間経って、ようやく復旧作業が進み始めたところで、台風に巻き込まれそうです。

前回の豪雨で地盤がゆるんでいるところに、また台風による大雨で被害が拡大する恐れがある。
また、床上浸水した家では、浸水してしまった家財等を、家の前に出している。
これに台風が来たら、まさしく木の葉のように飛ばされるでしょう。
損壊した家等も、穴が開いた部分から強風が入り込めば、家が崩壊する可能性も高いです。
何しろ強烈な風ですからね。

今回の奄美の災害を、政府はどのように見ているのでしょうか?
被害の状況をしっかりと把握しているのでしょうか?
実に疑問です。

災害の大きさからして、個人や市レベルでの復旧は不可能です。
やはり県や国がしっかりバックアップして頂かないと、厳しいのが現状です。
でも、どうも政府の対応が見えてこない気がしてなりません。

事業仕分け第三段が始まったようですが、本当にムダを省けるのでしょうか?
これまでの事業仕分けで、本当に効果があったと言える結果はあるのでしょうか?
私には事業仕分けそのものがムダなような気さえしてきました。
こちらで「それはムダ、これもムダ」と切っておきながら、子供手当てや高校無償化で外国にお金を垂れ流す。
子供手当ての外国人受給者や、朝鮮高校の無償化の方がよほどムダだと思うのですが、なぜそこは切らないのか?
結局は見せかけだけのパフォーマンスだと言われても仕方ないと思います。

民主党政権になってから、「コンクリートから人へ」という言葉がもてはやされました。
耳障りの良い言葉です。
これまでのムダな公共事業を止めて、人材育成へお金を使おう。という意味なのでしょう。
しかし、公共事業全てがムダではありません。
近年、どうも公共事業そのものが悪のようなイメージがありますが、公共事業が無ければ私達の生活はなりたちません。

実は今回の奄美の豪雨。
一番被害が大きかったのは住用町ですが、最も降雨量が多かったのは大熊町というところです。
実は私の生まれ育った町なのですが、一番降雨量が多かったにも関わらず、全く被害は出ていません。
降雨量が多かった事で、心配の電話が殺到したらしいのですが、私は後になって降雨量が多かった事を知りました。

では、何故降雨量が一番だったにも関わらず、全く被害が無かったのでしょうか?
一つは地形に要因があります。
山から海に向かって、なだらかな坂になっている地形のため、水が海に向かってスムーズに流れて行ったと推測できます。
もう一つの多きな要因。
それは、数年前に都市計画を行い、町が綺麗に整備された事です。

それまでの町は道路は狭く、火事が起きても消防車が入れないような道が沢山ありました。
それを数年前に都市計画で広い道路にして、綺麗に町を整備しました。
昔の街並みの面影は無く、生まれ育った町が消え去ったような、そんな寂しい思いもありました。
一方で、綺麗に広々とした街並みになり、新しい町という新鮮さもありました。
複雑な思いで新しくなった故郷を見ていましたが、今回の豪雨で救われた気がします。

以前の古い街並みであれば、少なからず被害が起きたでしょう。
水はけの悪い状態の古い街並みでは、川が氾濫すれば、すぐに水浸しになっていたと思います。
今回の豪雨で最も降雨量が多かったにも関わらず、全く被害が出なかった事は、町を整備した事が大きかったと思います。

今、事業仕分けではスーパー堤防がムダではないのか?と話題になっています。
確かにばく大なお金と時間がかかる事業です。
しかし、お金の事ばかりに目を向けて、災害が発生した時の事を全く無視しています。
今回の奄美の豪雨は、奄美だったから、まだあの被害で済んでいるんです。
山から海へと大量の天水が流れて行きました。

もし、今回の奄美の豪雨が都市部で発生したらどうなるでしょう?
想像しただけで怖くなります。
一方だけの考えで「全てムダ」と切り捨てるのではなく、しっかりとした議論の上で、ムダな部分を省いてほしいものです。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 私の思うこと