2010年06月07日

地域の活性化

我が家が今の家に引っ越してから、かれこれ8年くらい経ちます。
当時2歳だった息子は、もう10歳。
当時はまだ三人家族でしたが、今では五人家族になりました。
子供達にとっては、この家がまさに「我が家」なんですよね。

たまたま今の家に引っ越してきた事で、息子はその校区の小学校に通う事になったのです。
引っ越して来た時は、地域とか校区とか考えた事はありませんでした。
しかし、息子が小学校に入ってからと言うもの、学童の事も含め、地域・校区というものを痛感した期間でした。

私が育った奄美では、地域の結びつきがとても強くて、村全体が家族のような雰囲気でした。
村の子供は誰でも知っているし、子供がいたずらしていたら、誰の子でも皆叱っていました。
誰それの家の事とか、噂も広がりやすく、良くも悪くも情報が筒抜けの地域でした。
どこに行っても、必ず知っている人がいるので、有る意味監視されているような環境だったと思います。

それがとても嫌な気持ちがあって、私は地域とか校区とか言う事に、とてもネガティブなイメージを持っていました。
だから最初は「あまり関わりたく無い」という気持ちがありました。
しかし、学童の事で否応無しに関わらずにはいられなくなったのが実情です。

でも、結果的にそれが良かった。
改めて地域の大切さを実感した気がします。
そして、今完全に弱ってしまった地域性を、もう一度復活させる事が重要だと思います。

私の住む町も、一応町内会や子供会があります。
しかし、それは形式的な感じで、本当に町内の人達が力を合わせているという感じではありません。
子供会にしても、昔からのやり方を単に続けているだけの感じです。
そして何よりも問題だと感じるのは、子供会が終ると地域と関わる事が無くなる事です。

私の故郷では、子供会の次に少年団、青年団、壮年団・・・と、年代に応じて次々と地域の中で役割があります。
年配者が若者を激励し、若者は年配者を慕っていました。
そんな縦の繋がりが、今の地域にはありません。

私の故郷は、あまりにも地域性が強過ぎて、嫌だった事もありましたが、今から思い返せば本当に恵まれていた環境だったのだと思います。
地域性が強まれば、お互いの顔を合わす機会が増えてきます。
そうなると自然とコミュニケーションが増えて行きます。
お父さん同士で飲み会したり、お母さん同士で井戸端会議したり、そんな光景があちこちに見えるようになります。

地域が強い絆で繋がり始めると、その中で育って行く子供達は、縦の繋がりから目上の者に対する接し方を学びます。
そしてそれを次の世代に繋げて行きます。
子供の顔と親の顔がわかる事から、道端や公園ですれ違っても声かけが出来ます。
そうすると、自然と防犯の効果も出てくると思います。

子供達に「知らない人についていかない」と教える事も大事ですが、一番は犯罪者が出てこない環境作りをする事が大切だと思います。
昔はおせっかいなおっちゃん・おばちゃんがいましたが、最近は人の家の話題にまで土足で踏み込んでくるような人は少なくなりました。
余計なお世話の場合もありますが、それだけ親密な関係を作れると言う事は、とても大切な事だと思います。

今、日本がおかしくなっているのは、戦後の個人重視の教育と、地域の弱体化、そして核家族化が大きな要因を占めていると思います。
それぞれの家で殻を作ってしまい、御近所さんや町内会とのコミュニケーションがとれない。
下手すると家族同士でもコミュニケーションがとれない。
完全に個人個人の世界になっている事が、今の日本をおかしくしていると思います。

日本人らしさ、昔の日本を見直して、地域を活性化する必要があると思います。
一人の人間の力ではどうにもなりませんが、そう考える人が増えて行けば、日本は大きく変わると思います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 私の思うこと