2010年05月08日

美味しい和色

「美味しい物食べたいなぁ〜」
これは、人が生きている以上、誰しもが脳裏に浮かぶ言葉ではないでしょうか?
折角食べるのなら、やはり美味しい物を食べたい。
そう考えるのが普通です。

昔ならコッテリとした食べ物を、それこそがっつりと食べるのが「美味しい」と感じていました。
でも、最近は歳を重ねた結果か、少しの量でいいから、素朴な味の物を食べたいという意識に変って来ました。
早い話が、和食系が好きになってきた感じなのです。

日本人はやはり日本人の舌に合うものが、一番美味しいと感じるのでしょうね。
私は海外旅行の経験はありませんが、「日本に帰ってきて、ご飯と味噌汁が美味しかった」という話をよく聞きます。
アメリカに行った事のある、嫁さんも「向うの食べ物は味が単純だ」と言います。
同じような味付けなので、すぐに飽きてしまうんだとか。

やはり日本人の舌は、微妙な味の違いを解るのでしょうね。
だから和食が飽きずに食べられるのでしょう。
毎日和食でも全然飽きませんが、毎日洋食ばかりだと、すぐに飽きてしまいます。

さて、前ふりが長くなりましたが、日本人の繊細さは舌だけでは無いと思います。
手先の器用さもありますが、目もとても繊細だと思います。
それは日本の色の多様さと奥深さにあると思うのです。

私は仕事柄、やはり「色」というものには、凄く興味があるし、勉強が必要なものです。
グラフィックデザインもイラストも色が基本のようなものですからね。
手元に「和の配色辞典」という本があるのですが、これを見ていると「日本人って本当に色に関しても繊細なんだな〜」とつくづく思います。

本当に多種多様な色があります。
そして一つ一つの色が、何とも言えない微妙な色合いなのです。
同じ赤系の色でも微妙に違う。一見同じ色に見えそうな色も、微妙に色合いが違う。
この色の違いって、もしかすると外国人には理解できないかも知れませんね。
それくらい微妙な色の違いなんです。
でも、それを違う色として認識しています。

そして、色の名前がまた良い。
「撫子色」「灰桜」「錆朱」なんて響きの良い色の名前なんでしょう。
この微妙な色の違いを、逆に特徴のある色名で現すのが、実に良いと思いませんか?

本当に日本の色って、実に沢山あるのですよね。
私の仕事は、毎日モニターとのにらめっこですので、モニターで見る色に慣れてしまっています。
しかし、実際はこんな微妙な色があるのだと言う事を、絶対に忘れずにモニターを見ていきたいと思います。
数多くある日本の色ですが、ひとつでも多く覚えて、これからの仕事に活かして行きたいと思います。

日本の色、見本だけでもお見せしますね。
「桜系」・「赤系」だけでもこれだけあるし、微妙な色の違いです。
日本人って本当に繊細ですね。

【日本の和の配色 桜色系・赤系】
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posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | アート