2008年07月27日

望郷の念

「故郷は遠くにありて想うもの」といいますが、この時期になるとやはり無性に故郷が恋しくなります。
やはり奄美と言えば「夏」のイメージが強いですし、私自身奄美の夏を思い出します。
特にもこもこと空に立つ、入道雲を見ると、無性に奄美が恋しくなるのです。

子どもの頃に見ていた景色や、聞いていた音というのは、幾つになっても身体の中に刻み込まれているものなんでしょうね。
私の身体の中には、奄美の景色・音が刻み込まれていて、幾つになっても色あせる事なく残っているのだと思います。

私が奄美を出たのは18歳の時でした。
奄美では就職先があまり無いので、大半の高校生は卒業と同時に奄美を離れます。
東京や大阪、鹿児島といった所に就職もしくは進学し、そして自分の人生を歩んで行くのです。
私も大阪の有名な某電機メーカーに就職しました。そして配属で奈良に来る事になったのです。

若い頃は夢と希望に満ちあふれて出てきますので、一時的なホームシックはあっても、故郷が恋しいという感覚はあまりありませんでした。
それよりも新しい環境に胸躍らされていた方が大きかったのです。
ところが有る程度年齢を重ねてくると、故郷に対する気持ちが変わってきました。
特に子どもが出来てからは変わってきた気がしています。
自分の子どもの頃と比較して見るからでしょうか?
ホームシックとかでは無く、「奄美で子どもたちをのびのびとさせてあげたい」というような気持ちが大きいのかも知れません。

私が子どもの頃は、住んでいる町が大きな家族のような感じで、町中の人の顔を知っていました。
町中の人がそれぞれの家族構成も知っていましたし、まさしく町が家族のような感じだったのです。
小さい頃はそんなに感じませんでしたが、中学・高校の頃になると、それが鬱陶しく感じていました。
何しろちょっとした噂も、あっと言う間に町中に広がってしまいます。それだけコミュニケーション・ネットワークがしっかりしているということなんですけどね(笑)
しかし、これも今子どもを持つ親になると、とても有り難いことだと思うようになりました。
町中が家族のような感じなので、子どもたちは安心して暮らす事が出来るのです。
昔はどこでも同じような感じだったのでしょうね。
今は地域のネットワークが失われてしまって、誰が住んでいるのかも解らない状態です。

来月は奄美に帰省の予定ですので、子どもたちと奄美の夏を存分に楽しみたいと思っています。
子どもの頃に刻み込まれた、奄美の景色・音・においというものを懐かしんできたいと思います。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記