2006年01月19日

働くって何?

このところ耐震偽装問題やら、ライブドアの問題など、様々なニュースが世間を賑わせていますね。
いろんな事が明るみに出てくる中で、最近強く思うのが「働くって何?」と思うことです。
耐震偽装でテレビに躍り出てきたヒューザーの小嶋社長も、ライブドアのホリエモンも、ほんの数ヶ月前までは「成功者」として経済界に君臨していました。
しかしひとつつまずくと、もう後は何も残らない・・・という雰囲気にさえなっています。

バブル崩壊後、日本の経済界は闇の中を手探り状態で進んできたのだと思います。
何とかして勝ち残るために、生き残るために様々な努力をして頑張ってきたと思います。
でも、その中で何かとてつもなく大切な物を置き去りにしてきたのではないでしょうか?
「自分は何のために働くのか?」ということを、日本中の人の中でどれだけの人が答えられるでしょうか?

もちろん自分のため、家族のため、そして社会のために働くのですが、本来人は自分の能力を評価されて、その報酬としてお金が貰えるものだと思います。
大昔はお金では無くて物々交換が基本だったと思います。
山に住む人は山の幸を、海に住む人は海の幸を、それぞれの持つ能力を交換し合ったのだと思います。
それがお金に変わっても、その人の持つ能力に対しお金を支払う、と言うのが基本だと私は思っています。

でも最近感じるのは、「お金を稼ぐ=勝ち組」みたいな風潮が多いことです。
特にIT企業の場合には、その人が何をやっている人か?では無くて年収何億あるのか?みたいなことがもてはやされています。
大切なのはその人がどれほどの才能を持っていて、それがどれだけ社会に役立っているのか。ということだと思うのですが、どうも最近は皆お金儲だけを見ている気がしてなりません。

人間の価値ってお金じゃ無いでしょう。そりゃ〜お金が無くては生活できないのできれいごとは言えません。
私だってお金欲しいですし、もっといい暮らしをしたいとも思います。
でもだからと言って今の仕事をほうり投げて、株取引で儲けようとか、楽して儲けようとかは思いません。
何も株取引が悪いと言う訳ではありません。株取引が活発化することで、株価が上がり経済効果も期待されるのですから、それはとても喜ばしいことだと思います。

ただ、株で儲けようという考えはどうかな?と思います。
以前起きた東証の株ご発注問題でも、ミスだと気付いて買わなかった人と、逆にミスだと気付いて買い占めた人がいます。
株で儲けようと思っている人なら、このミスをチャンスだと思ったのかも知れないですけど、それってどうですかね。
人の失敗につけ込んでお金を巻き上げるなんて、人としてどうだろう?って思ってしまうのですが。
本来の株って、その会社を応援したり、その会社の業績を見て「これは伸びる会社だ」と先行投資する意味で買うんだと思うのですが、最近はマネーゲーム的な感じが強いですよね。

日本人って働くことを美徳だと思っている人種だったのに、この数十年で完全に崩壊している気がします。
働くという字は「人が動く」と書くように、自分の身体なり能力なりを使って動いて、それで社会に貢献して初めてお金を手にする。
ところが最近はまずお金が先に来ています。お金を稼ぐにはどうするか?から入っていくので、簡単に楽に儲かる方法ばかりを考えてしまうのではないでしょうか。
そんな考えで動くと、人のため社会のためを思って動くのではないですから、結果とんでもない内容の仕事になるような気がします。
耐震偽装問題のヒューザーもきっとお客様第一でやっていたら、ここまで問題は大きくならなかったと思います。
仮に問題が発覚しても、もっと誠意を持った対応をしていたでしょう。

お金を稼ぐことは決して悪いことではありません。
私もどんどん稼ぎたいと思っています。生活がありますから(笑)
でも、今の自分の身の丈にあった稼ぎでいいじゃないですか。自分に合ったお金の量を戴いて、そこから更なるステップアップに繋げていきたいですね。
人は自分の能力以上のお金を手にすると、お金を使うのではなくて、お金に使われてしまうのだと思います。
単なる貧乏人のひがみかも知れませんけどね(笑)
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 私の思うこと