2005年09月25日

生きるということ

題名から重たいスタートですが、先程までテレビを視ていて考えていたことです。
プロジェリアという聞きなれない病気と戦いながら生きている、14歳の少女のドキュメンタリーの番組でした。
「プロジェリア」この聞きなれない病気、普通の人の10倍の早さで身体の老化が進んでしまう難病です。

少女の名前は「アシェリー・ヘギー」ちゃん。14歳ですが、このプロジェリア患者の平均寿命は13歳らしく、身体的には老人と同じ状態になっているのです。
最初見ていた時は「何てかわいそうに・・・」という気持ちが強くて見ていました。
しかし、見終わった後は、そう思った自分がとても恥ずかしく思えました。

14歳ですが、身体は老人と同じですので、髪は抜け落ち頬もこけ、肌もカサカサの状態で、何も知らずにこの少女に出会ったら、絶対に驚愕の眼差しで見てしまうと思います。
しかし、彼女はそんな視線をはじき飛ばすように、普通に生活をして学校も行き、自分の人生を一生懸命生きています。
そして家族(特にお母さん)もまた、その現実を受け入れ一日一日を大切に生きているのです。

何事にも前向きに捉えて、色んなことにチャレンジして、自分の人生を目一杯楽しんでいるようにも感じました。
そして何より、生きていることの素晴らしさ、命のあることの大切さを、私たちに教えてくれている気がしました。
特に印象深かったのが、ペットのハムスターが大けがをして、下半身マヒになり自分で動けなくなってしまった時。
獣医さんに安楽死を奨められたようなのですが、自分で世話をして育てることを選らんだのでした。
その時のコメントが「もしかしたらハムスターは、下半身に痛みがあるのかも知れない。でも、下半身が動けないからと言って、どうして死ななきゃいけないの?痛みもあるかも知れない。私も時々胸の痛みがあるけど、それも人生の一部だもの、命があるんだから生きていくの。」
私の印象的なイメージで残っているので、厳密な文章ではありませんが、「痛みがあってもそれも人生の一部」と笑って話す彼女の言葉に、なんて素晴らしいのだろうと思いました。

私たちは生きている中で、日常の中で起きる様々なトラブルや不安材料に、嫌な思いをしてそれを遠ざけたり、そのことに不満をぶちまけたりして生きています。
彼女の生き様を見た時、自分の生き方・考え方がなんてちっぽけなんだろうと思います。
彼女と同じ病気で、彼女の心の支えでもあった「ジョン・タケットくん」彼も15歳という年齢で他界してしまいました。

彼はプロのドラマーになるのが夢で、毎日ドラムの練習を欠かさず行っていたようです。
映像でもドラムを叩いているシーンが出てきましたが、とても上手かったです。
その彼が生前にインタビューに答えていた内容「人生はどれだけ生きたかじゃなくて、生きている間に何が出来たかだと思う。長さなんて関係ない。自分の人生をいかに生きるかが大事だよ。」
何と言う重みのある言葉でしょう。本当にその通りだと思いました。

このジョンくんも、アシェリーちゃんも、自分の命が長くないことは知っています。だからこそ、一日一日を大切に生き、生きている間に自分らしく生きるための、命の炎を燃やすのでしょう。
でも、人の10倍老化現象が進むと言っても、肉体的には人の10倍ですが、心は普通の男の子・女の子ですよ。
13〜15歳の子が、自分の人生を精一杯生きていることに、感心しながらも、そう成らざるを得ない現実に、胸が張り裂ける思いでした。

私たちは平均寿命70歳とか80歳とか言われるこの日本で、毎日の生活をただ何となく過ごしている気がしませんか。
私自身も毎日こうやってつぶやきながら、「今日は楽しかった」とか「今日は嫌なことがあった」とか、一日を振り返っていますが、あまりにも「ただ何となく」過ごしている気がします。
毎日、普通に朝目覚めることに、そして今日一日を生きたことに、本当に感謝しなくてはならないのだと思います。
辛いことがあっても、「それも人生の一部だ」と、前向きに受け止めて、自分らしい人生を歩む努力をしていきたいですね。
アシェリーちゃんから見ると、私たちはとても贅沢な時間を使っていると思います。
毎日、毎日、自分の人生を考えて生きるのは、ちょっと思い詰めてしまうかも知れませんが、毎日生きている事に感謝して、そして時に自分らしい人生を考え、しっかりと命の炎を燃やしていきたいですね。

p.s. 番組の案内ページがありましたので貼付けておきます。興味のある方は見てください。
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2005/05-262.html
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:30 | Comment(4) | TrackBack(0) | 私の思うこと