2005年09月20日

故郷の方言使えますか

突然ですが、皆さんのお住まいはどこですか?そしてそこの言葉話せますか?
私は現在奈良在住ですが、出身は奄美大島です。
何故突然こんな質問をするのかと言いますと、今、東京の女子高生の間で方言が流行っているらしいのです。

流行っていると言っても、地方の言葉の一部分を用いているだけらしく、会話の中にいろんな地方の方言が入り交じっているようです。
何でもSMAPが、テレビで方言を話しているのがキッカケで、女子高生の間で広まっているようです。
これは単なる流行かも知れませんが、最近の地方の若者は、都会に出てきてもわざと方言を使うようで、昔のように方言を隠すことはあまりしないとのこと。
仲間同士で暗号のように方言を使って、仲間意識を高めたりしていることもあるそうです。

女子高生の流行り方言は、おそらく時と共に消えていくと思うのですが、地方の若者が方言を恥ずかしがらずに使うのはいいことですね。
自分の出身地の言葉を、恥じることなく堂々と使うのは、やはり故郷を誇りに思っているということでもあると思います。
私は奄美大島出身ですが、さすがに方言は使いません。正確には使えないと言った方が正しいです。
だからと言って奄美では標準語という訳ではありません。奄美のなまりはあるのですが、正確な方言ではないのです。

これは私が方言を知らないのではなくて、方言を使わないようにしていた時代が産んだ結果なのです。
私達よりも10才ほど上の年代の方ぐらいに、「方言を使わずに標準語を使いましょう」という運動があったらしいのです。
何故そんな事になったのかといいますと、奄美で方言を話していて、学校を卒業後都会に働きに島を出て行きます。
しかし、都会で標準語を上手く話せずに、笑いものにされたり差別されたりしたらしく、都会で仕事をするには標準語を話せなくてはいけない。ということになったようなのです。
学校の教育の一環として、本当に方言を話すと先生に叱られたらしいのです。今から考えるととても信じられないことです。

しかしいくら何でも方言の使用を禁止。と言うのはちょっとやり過ぎだと思うのですが、その時はそれだけ悔しい思いがそうさせたのかもしれません。
でも、結果として正しい方言を知らない子供が沢山育つこととなりました。私もその1人です。
方言を知らないと言っても、自分の親達が話している言葉はちゃんと理解しています。ところがその言葉を使って話そうとしても話せないのです。
日常会話の中で同年代の間で使う言葉は、標準語が奄美風になまった言葉とでもいうのでしょうか。

今はまた島の文化が見直されてきて、島唄や方言などが注目を集めています。
少しでも正しい方言を残していくためにも、今度は学校で方言の授業等も取り入れて欲しいものです。
方言とはその地方の文化・歴史そのものだと思います。大切にしたいものですね。
posted by island(ふくはらしゅんじ) at 23:30 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記